鉄の記憶

NHの作家さんの多くは鉄を生き物のようにして語ると、前回ここで書きました。メンバーのひとり、大槻孝之さんの展覧会に寄せていただいているコメントは、大槻さんが、まさに生きている鉄を相手に仕事をしているんだと、良く伝わってくるものです。全文紹介します。
「鉄を高温で熱し急冷すると、表面が縮み緩やかな三次曲面ができます。造船の技術であるぎょう鉄という方法で鉄の属性を生かして、ここ数年作品を作っています。鉄鉱石から千数百度の高い温度で製錬され工業製品として加工された鉄が、再び熱と水を加えることにより、息を吹き返したように動き出し、生きもののような表情を見せてくれます。鉄と向かい合って会話するように、鉄の記憶を呼び覚まし、鉄本来の姿に還していけたらと夢見ています。それは自分自身を開放し創造の源を探る試みでもあるからです。」(写真は大槻孝之さんの作品部分)
d0079201_1771570.jpg

[PR]
by nogataartmuseum | 2010-08-26 17:08 | 企画展