野見山朱鳥-炭鉱俳句集「燃ゆる石」より-

ミニ企画「野見山朱鳥-炭鉱俳句集「燃ゆる石」より-」を、2月23日~3月3日に開催します。まだ、会期前ですが、諸事情で本日フライングで展示替えしました。20日からご覧になれます。
句集「燃ゆる石」に関する資料のほか、片岡覚、上川伸、川島のぶ子、立花重雄、野見山朱鳥、宮川社夫、森田秀樹、山本作兵衛(敬称略)の作品を展示しています。
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2月26日は、直方出身の俳人、野見山朱鳥の命日です。当館では毎年この時期、野見山朱鳥に関する展示を開催しています。

本年は、1965年に発行された句集「燃ゆる石」にスポットをあてます。句集「燃ゆる石」は炭鉱の生活と風物、及び周辺の山河等を詠んだ「炭鉱俳句」を全国から集め、野見山朱鳥が中心となってまとめたものです。

全国から集まった句の数は1万5千句を超え、その中から3千4百句がこの句集に収められています。
エネルギー革命により閉山が相次いだ1960年代、炭鉱で働いてきた人々の生活の歴史が忘れ去られることを危惧した野見山朱鳥は、それらを句集として記録し、後世に遺すことを考えました。

炭鉱の姿は絵画にも多く遺されています。世界記憶遺産登録により注目を集めている山本作兵衛のように、炭鉱の歴史を子孫に伝承することを目的に、多くの記録画を遺す場合もあれば、作家自身の原風景として作品の中に現れることもあります。

本展では句集「燃ゆる石」にまつわる資料と、炭鉱と関わりのある絵画を合わせてご覧いただきます。また、「燃ゆる石」に収められた句のうち16の句をパネルにして展示しています。選句にあたっては、四季に及ぶこと、生活、天候、動物、植物等の分野にまたがること等を考慮しました。この展示が、当時、炭鉱俳句集をつくることを文化的使命とし、実践した野見山朱鳥の業績を振り返る機会となれば幸いです。(G)
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by nogataartmuseum | 2013-02-19 21:39 | 企画展